今、人気の成分として、毎日耳にしない日がないくらいなのが「コンドロイチン」ですが、正式名称は「コンドロイチン硫酸」で、われわれの体内にもともと存在するグリコサミノグリカンの一種です。

コンドロイチンは皮膚や関節などの結合組織に広く分布していますが、代表的な機能としては、関節内の軟骨の中でヒアルロン酸などと共に高分子複合体を形成し、軟骨にクッション性を与えています。加齢などにより、コンドロイチンが不足してくると、そのクッション機能が低下してくるほか、磨り減った軟骨組織の回復が遅れ、関節痛が長期間発症することになります。そのためコンドロイチンは、関節痛や腰痛を治療する目的で、医療現場でも利用されています。

さてこのコンドロイチンですが、ドライアイにも効果があることが知られています。

ドライアイとは加齢や空気の乾燥などにより涙の分泌量が低下し、目が乾燥してしまうために起こる症状です。具体的には眼精疲労と同様に疲れ目やかすみ目、目の不快感、目がゴロゴロする感じが発症します。

また最近ではパソコンを長時間使うことにより目を酷使し、画面を凝視することでまばたきの回数が減ることでもドライアイが起こりやすくなっています。

加えて、コンタクトレンズを長時間つけている場合でも、目の負担によりドライアイが起こることがあります。眼球を傷つける場合がありますので要注意と言えます。

こうしたドライアイを抑えるための目薬の成分として、メチル硫酸ネオスチグミン、ビタミンB2（FAD/FADナトリウム）、ビタミンB6（塩酸ピリドキシン）、ビタミンB12（シアノコバラミン）、パンテノール（ビタミンB群）、タウリン（アミノ酸エチルスルホン酸）、アスパラギン酸カリウムマグネシウム、L-アスパラギン酸カリウム、ビタミンＥ（酢酸d-α-トコフェロール）、ビタミンＡ（パルミチン酸レチノール）などが有名ですが、それと共に人気なのがコンドロイチン硫酸ナトリウムですね。

これはコンドロイチンには目の表面を保湿する作用があるからです。

ドライアイによって目が乾燥がちな方はコンドロイチンが配合された目薬を試してみてはいかがでしょうか。

なお、ドライアイだけでなく、目の全般的な健康維持のためには、コンドロイチンを摂取することも有効と言われています。いつまでも自分の目を生き生きとした状態に保ちたい方は、コンドロイチンが入ったサプリメントを利用してみてはいかがでしょうか。

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