高齢化が進む日本ですが、単に病気をしない、長生きをする、といった医学的なニーズだけでなく、より健康的で、活動的で、楽しいシニアライフを送るためのアンチエイジングニーズが高まっています。

　そうしたアクティブな老後を送るために有望な成分として人気なのがコンドロイチンですね。こちらのコラムでは、コンドロイチンの持つアンチエイジング効果をご紹介していきたいと思います。

　さて、これまで繰り返し述べてきましたように、骨粗しょう症は、骨がスカスカになって、ちょっとしたショックで骨にヒビが入ったり、折れたりする病気です。

　骨粗しょう症にかかったら、治療でどの程度回復するのでしょうか。

　骨粗しょう症は正常の骨の量が大幅に減少している病気ですから、骨量が治療によって正常の範囲まで増加すれば治る、ということになるのですが、しかし、そんなに簡単には骨量は増加回復しません。

　骨粗しょう症を治療するクスリの開発は盛んに行われています。主なものを挙げますと、老齢に伴って骨が弱くなるのを予防する女性ホルモン、それにイプリフラボン。そして、骨を強化する活性型ビタミンＤ３です。

　女性ホルモンは、先に述べたように、骨の老化を防ぎ、骨を強化する働きをするのですが、過激なスポーツの練習で生理不順になる女性や、卵巣を手術で取り去ってしまった女性などのために、本来の女性ホルモンの分泌を女性ホルモン剤で補うものです。

　しかし、いくつかの副作用が心配されます。

　たとえば子宮ガンや乳ガンの発病の可能性、おりものや不正出血、乳房がふくらみ痛むなど、医師の側としてはあまりすすめていないのが現状です。

　イプリフラボンは比較的新しい薬です。これはアメリカウマゴヤシという植物の成長因子を利用したクスリです。これも副作用があるのですが、まれに軽い胃腸障害が出る程度ですので、現在は広範に使用されています。

　活性型ビタミンＤ剤は、いまの日本でもっともポピュラーな骨粗しょう症治療薬で、治療薬の約７０パーセントを占めています。

　この薬を使いますと１年間に約８パーセントも骨のカルシウム量を増加させ、骨折の発生頻度を２分の１にまで低下させます。副作用はありますが、軽い胃腸障害程度で、日常生活に影響するほどのものではありません。また、血液中のカルシウム濃度が高くなり、場合によっては食欲が減退し、ぼんやりすることもありますが、こうした症状は極めてまれです。

　参考になさってください。

　ちなみに、こうした骨粗しょう症の予防やカルシウム不足に有効なのがコンドロイチンです。骨の組織成分の中心であるカルシウムをまとめる結合力を発揮しているのがコンドロイチンだからです。

　カルシウムの摂取時にコンドロイチンを併せて摂取すると、カルシウムの体内吸収がスムーズにいくという臨床データが出てきています。コンドロイチンは、カルシウムの骨への沈着のための栄養素なのです。

　健康を維持し、アンチエイジングにご興味がある方は、このような様々なうれしい効果・効能のあるコンドロイチンサプリメントを試してみてはいかがでしょうか。

　なおコンドロイチンは、これまたアンチエイジング成分として人気の、ヒアルロン酸やグルコサミンと相乗効果があることから、これら３つの成分が同時に摂れるサプリメントが人気です。参考になさってください。

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