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コンドロイチンが不足すると?

今、人気の成分として、毎日耳にしない日がないくらいなのが「コンドロイチン」ですが、正式名称は「コンドロイチン硫酸」で、われわれの体内にもともと存在するグリコサミノグリカンの一種です。

コンドロイチンは皮膚や関節などの結合組織に広く分布していますが、代表的な機能としては、関節内の軟骨の中でヒアルロン酸などと共に高分子複合体を形成し、軟骨にクッション性を与えています。したがって加齢などにより、コンドロイチンが不足してくると、そのクッション機能が低下してくるほか、磨り減った軟骨組織の回復が遅れ、関節痛が長期間発症することになります。

そのためコンドロイチンは、関節痛や腰痛を治療する目的で、医療現場でも利用されているというわけですね。

2009年に発表された、2年間に渡る対象者622名の大規模実験による結果は、コンドロイチンを800mg毎日摂取させたグループでは、関節の磨り減りが抑制されたほか、痛みが減少した、というものでした。

最近では、2012年に藤田保健衛生大学の山田治基教授によって行われた、変形性膝関節症患者に対する臨床試験があります。これは、藤田保健衛生大学病院などに来院した変形性膝関節症の外来患者の中からレントゲン検査で中程度以上の症状の73人を選んで実施されたもので、1日にコンドロイチン硫酸ナトリウム260ミリグラム服用する低用量群(32人)と1560ミリグラム服用する高用量群(41人)の2つに分けて比較。その結果、全般的に膝の痛みと不快感が改善されたほか、特に高用量群で改善幅が大きいことから、コンドロイチンの有用性が実証されました。



高齢化が進む日本において、コンドロイチンは、いつまでも元気にアクティブに暮らすために必要な成分として、ますます需要が拡大することが期待されています。

なお関節痛にはこのコンドロイチンと共に、高い保水能力のあるヒアルロン酸や、軟骨の修復を助けるグルコサミンを同時に摂ることで更なる相乗効果が期待できると言われています。最近ではこれら3つの成分が同時に摂れるサプリメントも販売されていますので、興味がある方は試してみてはいかがでしょうか。

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