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コンドロイチンを長期に摂取すべき理由

 高齢化が進む日本ですが、単に病気をしない、長生きをする、といった医学的なニーズだけでなく、より健康的で、活動的で、楽しいシニアライフを送るためのアンチエイジングニーズが高まっています。

 そうしたアクティブな老後を送るために有望な成分として人気なのがコンドロイチンですね。こちらのコラムでは、コンドロイチンの持つアンチエイジング効果をご紹介していきたいと思います。

 さて今までのコラムで、結合組織の働きが悪くなることがいわゆる老化の原因だということがわかりました。結合組織の機能の中でも、実はムコ多糖体の機能の低下がいわゆる老化現象の原因なのです。

 このムコ多糖類=ネバネバ物質の代表的なものがコンドロイチンで、細胞間の基礎物質として全身に充満しています。ところがこのコンドロイチンは、年を取るにしたがって減少します。ということは、つまり、コンドロイチンを補給してやれば老化は防止できる、あるいは老化の進行を遅らせることができる、というわけなのです。

 私たちは年を取るにつれて、体内でのコンドロイチンの生合成が弱まり、それにいろいろな代謝障害が重なって、ますますコンドロイチンが減少するために、不溶性のたん白が血管の 組織に沈着して動脈硬化を促進したり、その他の障害を引き起こしやすくなります。

 コンドロイチン硫酸を代表とするムコ多糖類というのは、水分を保つ力が強くて、数百倍から数千倍もの水分をゼリー状にするパワーを持っています。そのパワーで私たちの体液に独特の保水性、粘性、潤滑性を与えています。ですから、コンドロイチンが減少する状態が続くと、当然体内の水分は減少します。

 若年男子で60.6パーセント、若年女子で50.2パーセントもあった単位体重当たりの水分が、60歳以上になりますと、男子で51.5パーセント、女子で45.5パーセントまで減少するのです。生理的老化現象が、まさに外見的には「枯れる」ように見えるのは、言い得て妙といわねばなりません。

 古代ギリシャの哲学者アリストテレスが、老化とは、乾燥への推移であるといったのは、まさに至言なわけです。

 肉体が「枯れて」くると、皮膚がたるんでくる、シワができる、内臓や器官が萎縮してくる、ということになります。そこで、天然の生体からコンドロイチンを抽出して摂取し、萎縮した組織や器官を活性させ、みずみずしい肉体を回復させよう、というわけです。

 ですから、コンドロイチンの効用は、いったん体内に摂取された後に必要な生体成分に再合成されてはじめて効果を発揮するため、かなり長期にわたってコンドロイチンを摂取することが必要になります。

 したがって、摂取効果はゆるやかで、即効性を求める向きには不満が出るかもしれませんが、効用は確実ですから、老化の防止のためには我慢することが必要です。


 このように、細胞や、膝・腰の関節の健康を維持し、アンチエイジングや関節痛予防を進めたいと思う方はコンドロイチンサプリメントを試してみてはいかがでしょうか。

 なおコンドロイチンは、これまたアンチエイジング成分として人気の、ヒアルロン酸やグルコサミンと相乗効果があることから、これら3つの成分が同時に摂れるサプリメントが人気です。参考になさってください。

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