世界の人口の１５パーセントが、関節炎の患者であるといわれています。関節炎はガンと同じように、血管形成と深く関係している疾病です。変形性関節炎と慢性関節リウマチが主なものですが、双方とも、大変な痛みがあります。

研究者によると、サメの軟骨を摂取しはじめて１６日目から１８日目あたりで、患者は痛みがとれてきているのに気づき、２１日間とりつづけると変形性関節炎で約７０パ−セント、慢性関節リウマチで約６０パ−セントの人が、著しい緩和を認めているとのことです。

関節炎の痛みは炎症によるものです。サメ軟骨の、血管形成抑制作用をもったタンパク質と抗炎症作用をもったコンドロイチンの共同作用で痛みがとり除かれたと考えられています。

そのほかの血管形成疾患や自己免疫疾患への効果も報告され、糖尿病性網膜症や腎疾患、血管新生緑内障などには大きな効果があらわれています。

死亡したエイズ患者の約９０パ−セントにカポジ肉腫がみられることから、コンドロイチンの抗腫瘍効果によってエイズキャリアの発病を予防する効果も期待されています。

今や、日本でも、サメ軟骨を使用した健康補助食品が拡がりつつあります。これは、特殊タンパクの働きがセンセーションを巻き起こしたからでもありますが、実は、特殊タンパクの相棒であり、かげの実力者であるコンドロイチンの存在が大きく浮上してきたからなのです。コンドロイチンについては、また詳しく説明することにしましょう。

アメリカでは、サメ軟骨に関する調査をおこなっていたＦＤＡ（米国食品医療品局）が、１９９４年１１月７日に、薬品効用を認めたことを公式に発表しました。

この臨床実験は、前立腺ガンの男性患者や乳ガンの女性患者に乾燥サメ軟骨を１０ｍｇ／ｋｇ／日、経口投与し、その安全性と腫瘍サイズの減少効果を研究するものでした。ＦＤＡの発表によって、サメ軟骨の安全性とその効能が一段と明らかにされたと言えるでしょう。

参考になさってください。

このように健康効果が期待されるコンドロイチンですが、アンチエイジングや関節痛予防を進めたいと思う方はコンドロイチンを試してみてはいかがでしょうか。

なおコンドロイチンは、これまたアンチエイジング成分として人気の、ヒアルロン酸やグルコサミンと相乗効果があることから、これら３つの成分が同時に摂れるサプリメントが人気です。参考になさってください。

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